時にうらやましい,そう思う僕が不健全なのか?余りに猫が気ままなのか??
EPILOGUE
実は,僕は小さい頃猫と一緒に寝ていたらしい.タローという猫を寝床まで引き
ずっていって一緒に昼寝するのが好きだったようだ.親の話によると,そのタロー
が2階からそっとおりてくると「あ,ねたな・・・」と分かるのだそうだ.
いとこのところには寝るぞ,というと天井からぶら下がっている電灯のヒモに飛
び付いて電気を消す小鉄というキジトラがいた.その他にもどうやら僕が生まれる
前には家に10数匹猫がいたらしい.結構なかなか猫には関りが深い.
実は僕の愛する札幌の無国籍料理の店にもすごく頭のいい猫が通っていた.名は
ノーラ,野良猫のノーラだ.えさをねだりに来るのだが,一人では絶対に食べてし
まわない.必ず半分のこし,ねだりに来るときには全く姿のみせない旦那を後から
つれてきて食べさせるのだ.どうやら結構ひどい目に遭った経験があるのか,絶対
に人間に体を触らせない.けれど旦那に食べさせているときの,すっと傍らにたっ
ている彼女の姿になにか,僕は非常に人間味を感じていた.
入り口までは来るが絶対に中にはいらない,マスターの言葉が彼女にはしっかり
分かっていた.2件先には犬がいて時折そこの犬がほえる声がするのだが,気にな
っていってみると何と犬の鎖がとどかない所に悠然と座ってくつろいでいた.こう
なるともう感嘆するほか無い
子供を産んでからも彼女は来た.何とそれっきり旦那は姿見せなくなってしまっ
たが,彼女は今度は子供にえさを食べさせるためにきた.彼女は運良く周りの人々
にも可愛がられ去年には晴れて野良猫から飼い猫になった.いま彼女は家族共々2件
先の家で暮らしている.なんとそこに家の犬とノーラの子供がラブラブらしい(笑)
実は惚れる女の子も猫っぽいのが多い(笑)ぶんぶんふりまわされていつもつか
れたぁなんていっているが恐らくこれは病気みたいなもので,やっぱり猫っぽい目
としぐさにはすこぶる弱い.